マコモタケは
マコモタケには登録された品種は存在しません。栽培特性や容姿によってある程度の系統に区別することができます。(以下、便宜上で「品種」を使います。)
品種系統を大別すると、日本在来種と中国、台湾系種に分けられます。
マコモタケは、日本で野菜として栽培されるようになったのは40~50年ほど前からで、比較的新しい作物です。
古来、日本では真菰を野菜ではなく穀物(黒穂菌が寄生していない真菰は稲と同じように穂に実がなる)として食していたようで、黒穂菌に感染した真菰を除外、選別していました。逆に中国では野菜として食すために黒穂菌の寄生していない株を除外、選別していたことがわかっています。
1983年頃に東京農大の中村重正さんによって在来の真菰と食用の真菰とを区別するために「マコモタケ」と名付けられました。それ以降、マコモタケという呼び名が定着したようです。
1986年にジザニア研究会によって、日本国内で栽培されているマコモタケの品種系統が調べられて、各大学の研究機関によって品種は栽培保存されていました。
現在では三重農業研究所に10種ほどの品種系統が残されているだけのようです。静岡県、千葉県の農試にはマコモタケは残っていませんでした。
現在、各地で生産者によって栽培されているマコモタケは品種系統に分けることは難かしく、またマコモタケの品種系統に言及されている生産者は少なくなってきています。
ジザニア研究会の方たちによって系統の分類をつくられたのには、大変な努力があったと想像できます。私たちはそれを絶やすことなく次の世代に引き継いでいけるように栽培をしていきたいと考えています。
現在、私たちが管理しているマコモタケ品種は5品種です。千葉早生 青殻 白皮 青殻変異種と赤殻変異種です。
私たちが栽培している現在の品種系統の内、千葉早生と青殻については、分けて頂いたときに教えて頂いた系統名なので確定ではありません。これから時間をかけて他の物と比べながら同定できるようにしたいと考えています。白皮と赤変の変異種については三重農業研究所から譲っていただいた品種なので確定しています。
現在、日本国内で栽培されているであろう品種について、それぞれの見た目や味の違いを紹介していきます。
*三重農業研究センター作物部 資料抜粋。 説明文は農文協 新特産シリーズ マコモタケ
西嶋政和著 から抜粋
マコモタケはどんな料理法でも美味しく食べれます。大きくなりすぎても料理法によって、美味しく食べることはできます。ですから、生産者は大きく育てようとします。しかしながらマコモタケの本来の美味しさが最大限になる時期があると私たちは考えています。その時期を外さないようにするために、私たちは小さくても適期で収穫することを重視しています。
*下記、適期の説明には私たちの経験則と前述の新特産シリーズ マコモタケからの文章を使わせていただいています。
マコモタケの成長の記録(画像は青殻)
収獲適期
第一節目が大きくなり、わずかに葉の隙間から白い所が見えた時
この頃が柔らかく甘みも強い。
このまま蒸し焼きにすることで葉の香りが実に移りとても美味しくいただけます。
収獲適期
二節目が伸び始め葉の開きも大きくなっています。
葉から出てきた実は緑化を始めています。風味は1枚目と同じく美味しく食べる事が出来ます。
収獲適期
葉の開きが大きくなり芽の成長が始まります。まだ実の緑化も少なくピーラーもすることなく食べる事が出来ます。
収獲ギリギリ
葉が完全に開き芽が伸びています。通常このころまでが収穫できる大きさです。
実の緑化が始まり品種によってはピーラーで実を剥かなければ口にあたります。芽に栄養が取られ少しぼんやりした味になります。
収獲不適期
葉は開き、完全に実が外に出てきています。外に出た実は緑化して硬くなります。実は素が入り黒ぼ菌も出てきます。ぼそぼそした食感になります。
Rooh&Nene Farm
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